ドッグフードを嗜好性、価格、安全性から決めてコレといったフードを長く与え続ける事が一般的だと思いますが、様々な理由からドッグフードは3種類〜5種類をローテンションして与える事が理想だと推奨する方々もいます。
では、何故ドッグフードをローテーションさせて方が良いのか…また複数扱うドッグフードを選ぶ際の注意点などをご紹介していきます。
目次
ドッグフードをローテーションした方が良い理由
一つは愛犬の健康へのリスク回避となります。過去に海外のペットフードで原材料の一部が汚染された原料だった事もあり、多くの動物が犠牲になった事件もあります。このような問題が起これば商品はリコールの対象になりますし、対象のドッグフードを使用していた場合、与える事ができません。
また後に説明しますが、ローテーションするドッグフードは原産国や主となるタンパク源を変えていきます。これは原料のアクシデントによって愛犬を守る為です。
例えば主原料の肉がインフルエンザで蔓延していたり、狂牛病になっている材料だったり…。これらが発覚すればドッグフードの輸入は止まってしまい新たなドッグフードを選ぶ必要があります。また主原料や原産国を変える事でアレルギーリスクの分散にも繋がっていきます。
複数のドッグフードをローテーションして与える事は対象のドッグフードに何かしらの問題が生じたい時、愛犬の体調にトラブルがあった時などに素早く対応する事ができます。
また長期間、同じドッグフードを与え続ける事で食物アレルギーを発症したり、過敏症になってしまうワンちゃんも存在します。ドッグフードをローテーションさせる事はあらゆるリスク回避に役立ちます。
好き嫌いを無くす事ができる
特定の味に慣れてしまうと、それ意外の味にはソッポを向きやすい犬に成長してしまいます。しかし、ドッグフードをローテーションさせて様々な味を覚えさせる事で犬の嗜好性を向上、好き嫌いを無くす為にも役立ちます。
また、万が一に災害が起こった場合、犬に与えるられる食事と言うのは限られてきます。そのような場面でも好き嫌いがなければ直ぐに順応して食事を食べてくれます。
消化器系を柔軟にできる
人間でもそうですが、犬も置かれている環境に適応していきます。これが毎日同じドッグフードを食べていれば、犬の消化器系は毎日食べている物に対して最適な消化を見せますが、それ以外への適応が弱くなります。
フードをローテーションさせて消化器系に刺激を与える事で健康かつ、様々な食べ物に適応できる消化器系を鍛える事ができます。
ローテーションするドッグフードの選び方
ローテーションドッグフードは全成長期用を選ぶ
ドッグフードは犬の成長や年齢に合わせたドッグフードも販売されています。成長期別にドッグフードをローテーションさせていく事は大変なのでお勧めは全成長期用(オールライフステージ)のドッグフードを選ぶこと。
全成長期用であれば成長期、成犬期と長く愛用する事ができますし、オールライフステージ用であれば犬に必要な栄養をバランス良く摂取できるように開発されています。
原産国を変える
例えば3種類のドッグフードでローテーションを組む場合、3種類のドッグフードの原産国をそれぞれ別の物にしましょう。
これはリスク回避の意味合いがあります。
ある国で原料が汚染されるような事件があった場合、3種類が同じ原産国だと全て与える事ができません。
原産国を変えておけば原料や加工元となる国で不備があった場合でも直ぐに対応する事ができます。
タンパク質となる主原料を変える
ドッグフードの第一原料となるタンパク源もローテーションするドッグフード別に変更しておきましょう。一つは鶏肉、一つはラム肉、一つは牛肉など。
主原料を変えておけば対象となる動物が感染症となり、各国で輸入が止まってしまうような事があっても他のドッグフードは与える事ができます。また特定の原料が含有されたドッグフードばかり与え続けているとアレルゲンとなる可能性も高くなっていきます。
各ドッグフードの主原料は違う物を選んでおく事でアレルギーも含めたリスク回避を行う事ができます。
ドッグフードをローテーションする期間について
最後はドッグフードをローテーションして与えていく場合、どの頻度で交換していけばいいのか…この疑問に代表的な切り替え期間をご紹介していきます。
- 1袋を食べ終わった毎に切り替える
- 1ヶ月〜3ヶ月毎に設定して切り替える
- 四季に応じて切り替える
切り替え方法として上記の3項目が代表的です。ドッグフードの賞味期限や開封してから品質を保つ期間などを考慮して無理のない範囲でローテーションをしていきましょう。
ドッグフードを切り替えていく場合、一気に切り替えるのではなく1週間の猶予を見て徐々に切り替えていきましょう。最初は従来のフードを多めに。新しいフードは少なく。
約1週間をかけて、この状態を逆転していき、新しいフードに慣れさせていきます。