ドッグフード入門知識

ライフステージ別に知るドッグフードの選び方

ワンちゃんにも様々なライフステージやスタイルがあります。室外犬や室内犬でも一日の消費カロリーなど変化してきて給与量も変わってきます。ここではライフステージを5分割にしてステージ別にお勧めのドッグフードの種類、また切り替え時期などをご紹介していきます。

妊娠・授乳期

妊娠初期は成犬用フードを与えましょう。その後は胎子に影響が出てくる為、妊娠・授乳用フードに切り替えていくのがお勧めです。時期にして妊娠5〜6週目あたりから妊娠・授乳用フードに切り替えるのが良いとされています。

また妊娠後期や授乳時期には多くのエネルギーが必要となります。タンパク質の量や質は母乳に影響を与えてくる要素でもある為、良質なドッグフードを与える事が良い母乳を出す秘訣にもなります。

注意点

脂肪分が多いドッグフードやお肉を与えると乳腺が詰まる可能性もあるので注意しておきましょう。

哺乳期

産まれてから約30日前後は母乳を飲んで成長していきます。もし母乳ではなく市販のミルクを使用する場合、子犬用のミルクを与えるようにしましょう。

たまに子猫用で代用したり、成犬用のミルクで代用する人もいますが、栄養の質や量も変わってくる為、必ずステージの合ったミルクを与える事が鉄則です。

幼犬期・成長期

生後20日〜60日は幼犬期用フードを与える事が望ましいです。幼犬期用フードが枯渇していたり、手に入らないような場合は代用として成長期用フードをお湯やミルクでふやかして与えるようにしましょう。

成長期

成長期にあたる1歳(大型犬の場合は1歳6ヶ月〜2歳)までは成長期用フードを与えていきますが、胃も小さく一度に食べられないケースも見受けられます。その場合は量を減らして食事回数を増やし、フードに記載されている1日の必要量を与えるようにしましょう。

成犬期

1歳から6歳までは成犬用フードを与えていきます。以前は食事回数を1回で必要量を与える事が推奨されていましたが、一度に大量の食事をすると胃腸捻転や閉塞を起こしやすくなるので推奨されていません。

フードに記載されている1日の必要量を1日2回に分けて与える事が主流となっています。またドッグフードを与える時間帯はできるだけ同じ時間帯になるように与えていきましょう。

高齢期(シニア)

個体差は出てきますが高齢期に突入した犬は成犬期に比べると運動量や代謝能力、消化機能も低下する傾向があります。健康で長生きしてもらう為に7歳を過ぎた頃からドッグフードを成犬用から高齢期用(シニア)に切り替えるのが好ましいです。

高齢期に肥満体質になると足腰に大きな負担となってきます。また消化能力の低下も見られる為、ドッグフードは出来るだけ消化の良いフードを選ぶようにしましょう。

ドッグフードを与える時の注意事項

置き餌はしない

愛犬が食事に中々、手を出さないからといって置き餌をするのは絶対にしないようにしましょう。

まず不衛生であり、ドッグフードが酸化していきます。酸化したドッグフードは匂いも変わってくるので逆に食欲低下に繋がり兼ねません。

フードを与えて数分しても食いつかない場合は心を鬼にして食事を下げるなど、しつけも大切になってきます。特にドッグフードをいきなり切り替えると匂いの変化などもあり、食いつきが悪くなるケースがあります。

ドッグフードを切り替える場合は一気に切り替えるのではなく、徐々に切り替えていく事が大切です。

給与量はしっかりと計る

目算で与えると栄養分のバラツキも起きてきます。また与えすぎて幼犬期に肥満体型になると将来太りやすい体質になると言われています。

100円ショップ等でも置いてありますので計量カップを利用してしっかりと分量を計って与える事を意識しましょう。

ドッグフードの切り替えは1週間を目安に!

犬は急な環境変化に対応するのが苦手です。ドッグフードを一気に切り替えていくと消化器官に負担を与える場合もあります。特にライフステージやスタイルによってフードを切り替える時期に差し掛かったら1週間前後の期間を得て切り替えるようにしていきましょう。

  • 1日〜2日目:現在のフード80% / 新フード20%
  • 3日目:現在のフード60% / 新フード40%
  • 4日目:現在のフード40% / 新フード60%
  • 5日〜6日目:現在のフード20% / 新フード80%
  • 7日目:新フード100%

このように使用していたフードと新しいフードを徐々に混ぜながら約1週間前後を変えて新しいフードに切り替えると食いつきに変化も起こらず消化器官への負担も減らせて理想的となっています。