日清ペットフードが販売する『ラン・ミール(ビーフ&バターミルク味)』を分析して格付していきます。区分は総合栄養食のドライフード。原産国を日本とした国産ドッグフードになります。
栄養バランスと消化吸収を考えて作られているドッグフード。消化吸収の高い原料を使い、アミノ酸バランスやグルコサミンを配合しています。
目次
ラン・ミール(ビーフ&バターミルク味)の格付評価
格付ランク | Cランク ※評価ランクはS>A>B>Cで格付しています。 |
---|---|
原材料 | (0 / 5) |
栄養成分 | (1.5 / 5) |
無添加 | (0 / 5) |
グレインフリー | (0 / 5) |
安全性 | (1.0 / 5) |
コスパ | (4.0 / 5) |
価格 | 参考価格:2,200円 |
100gあたり | 約27.5円 |
内容量 | 8kg |
対応年齢 | 全成長期 |
原産国 | 日本 |
原材料の欄を見てもらえれば、わかりますが『ミール系』の原料を中心としている事が目立つドッグフードになります。この○○ミールといった原材料は肉以外の残りカス。所謂、粗悪な部分も砕いて粉末にして材料として入れている不安要素や危険視されている原材料になります。
また第一主原料は穀類となっており、動物性蛋白質ではなく植物性蛋白質主体のドッグフードになっています。
またワンちゃんの健康が害する恐れのある着色料も数多く含有。食いつきを良くする為だけに香料も使用しています。濃い味、濃い匂いになれてしまうとナチュラルフードに切り替えた時に食いつきが悪くなってしまうなどの弊害もある為、あまり推奨はできません。
少し辛口で総評を述べるなら『安いだけのドッグフード』であり、原材料を見る限り、ワンちゃんの健康の為にお勧めしたいドッグフードには出来ません。
ラン・ミール(ビーフ&バターミルク味)の原材料や栄養成分を評価
危険視や不安要素のある原材料は赤文字で示しています。
穀類(小麦粉/とうもろこし/ホミニーフィード/小麦ふすま/中白糠/コーングルテンミール/脱脂米糠)/肉類(ミートミール/チキンレバーパウダー/チキンミール)/動物性油脂/ビートパルプ/大豆ミール/オリゴ糖/フィッシュミール/アルファルファ/パプリカ/ビール酵母/グルコサミン/ミネラル類(カルシウム/リン/ナトリウム/塩素/銅/亜鉛/ヨウ素)/ビタミン類(A/D/E/B2/B12/パントテン酸/コリン)/食用黄色5号/食用赤色3号/食用赤色102号/香料/酸化防止剤(ローズマリー抽出物)
穀物主体の原材料でいまいち…
原材料表記は添加物を除いた最も含有量の多い材料から表記する決まりとなっっています。ラン・ミール(ビーフ&バターミルク味)では穀類が一番目に表記されており、穀類主体のドッグフードである事がわかります。
穀物に含まれるタンパク質は『植物性タンパク質』となっており、犬にとって食事からしか摂取できない必須アミノ酸は動物性タンパク質の方がバランスに優れています。
また穀物の多いドッグフードは消化器官への負担がかかり、下痢や嘔吐の原因にも繋がると言われています。
穀物主体のドッグフードで懸念されるのは穀物アレルギー。犬は牛肉や鶏肉等でもアレルゲンとなる可能性はありますが、小麦や穀物等がアレルゲンになる可能性が最も高いと言われています。
ミール、パウダー主体の肉類
穀類の次に肉類が含有されているラン・ミール(ビーフ&バターミルク味)ですが、肉類の内訳はミール系やパウダーばかり。ミール系の実態は食用肉の残りカスなどを使用して材料としています。
パウダーは肉類をさらに乾燥させてパウダー状態にしたもので粗悪な肉のカスが使用されている傾向が強いです。
植物性タンパク質に加えて肉類で動物性タンパク質を補う構成になっていますが、粗悪な肉を使用していますので長く与え続ける事で犬の健康を害してしまう可能性があると言えます。
犬にとって怖い添加物の使用も…
その他、動物性油脂、ビートパルプ、大豆ミールやフィッシュミールなどを使用しているラン・ミール(ビーフ&バターミルク味)。これらも不安要素のある原材料の一種です。犬の健康を真に考えるのであれば含まないドッグフードを選ぶのが理想となります。
また怖いのが人工添加物であり、赤文字で示した複数の着色料。これらは発がん性リスクもある添加物であり、好ましい原材料とは言えまえん。
栄養成分値 | |
---|---|
粗タンパク質 | 16.5%以上 |
粗脂質 | 6.0%以上 |
粗繊維 | 5.0%以下 |
粗灰分 | 8.0%以下 |
水分 | 10.0%以下 |
代謝エネルギー | 330Kcal / 100g |
犬に必要な栄養は犬種であったり、個体の大きさ、状態などによって変わってくる為、一概にこの数値が良いといったものはありませんが、一般的に粗タンパク質は25%前後が良いと言われています。
これを基準に考えるとラン・ミール(ビーフ&バターミルク味)はタンパク質が低い。また脂質も8%〜10%前後が良いと言われているので若干低い数値となっています。
原料や成分から採点
タンパク源 | × | 第一主原料は穀類が主体。穀物は植物性タンパク質であり、犬にとってアレルゲンになる可能性も高い為、好ましくありません。 |
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原材料の質 | × | 穀物主体であり、肉類も不安要素の高いミール系、パウダー系が多く使われています。添加物として好ましくない着色料や香料も使用。原材料の質といった面ではお勧め出来るドッグフードではありません。 |
穀物不使用 | × | 第一主原料が穀類なので穀物中心のドッグフードになります。お勧めは出来ません。 |
無添加 | × | 不安要素の高い着色料や香料を使用しています。 |
価格 | ◎ | 価格面だけで見れば大容量タイプでコストパフォーマンスも高いと言えますが、質を見ると『安いだけのドッグフード』と言えます。 |
ラン・ミール(ビーフ&バターミルク味)の口コミや評判まとめ
他フードより食いつきがいいです。安全性に関しても心配ないと感じています。
色々と試してきましたが、とにかく食いつきが良い。価格も安くて助かっています。
ミルクバターの香りがとてもいいです。原産国が国産と言う事もあって安心して与えています。ドッグフード特有の匂いがないのも食いつきが良い部分なんですかね。価格も安いので重宝しているドッグフードです。
ラン・ミール(ビーフ&バターミルク味)での口コミや評判や『食いつきがとにかく良い』『価格が安くて助かる』といった意見が多かったです。やはり食いつきを良くするための香料が効いているでしょうかね。
意外と固い粒タイプで食事が大変そうに見えます。
ウチの犬には食いつきが悪くてお肉と混ぜて食べさせています。使用している分がなくなったら切り替える予定です。
ネット通販よりホームセンターの方が安かったりする。食いつきは良いけど評価がよろしくないので与え続ける事に心配を感じている。
一部では良い口コミとは真逆で食いつきが悪いケースも存在。また噛む力が弱いワンちゃんにとっては少し固すぎる懸念があります。
ラン・ミール(ビーフ&バターミルク味)の分析まとめ
- 穀物・粗悪な肉類を使用した原材料に不安要素高し
- 入っていて欲しくない添加物が含有
- 最もアレルゲンとなりやすい小麦使用
- 長期間与え続ける事が心配なドッグフード
- 価格面だけはコスパ良し
総評として与え続けるドッグフードとしては愛犬の健康に不安要素の感じるドッグフードの一つとなります。質より量やコスパを取るか、質を重視するかは飼い主さんの自由ですが、犬にとって良質なドッグフードかどうかで判断すれば良くはありません。