ドッグフード入門知識

ドッグフードに含有されている避けたい危険な添加物とは?

昔に比べると犬の寿命は伸びていく中、犬の病気やアレルギーは増え続けていると言われています。その要因の一つとなっているのがドッグフードに含まれる添加物。

ドッグフードの原材料名の欄には必ず使用されている添加物名も記載されているのでドッグフード選びの際には注意深く観察をしましょう。ここではドッグフードに含有されているケースもある本来なら避けたい添加物をご紹介していきます。

着色料

食品添加物として認可されている着色料。食品はもちろん、化粧品や様々な加工食品も使用されています。着色料には様々な種類があり、日本で認可されていても海外では健康を脅かす可能性がある事から使用を禁止してる国もあります。

特にタール色素と言われる石油系を原料にした着色料には注意が必要。人間の食品にも当たり前のように含有されていますが、食べ続ける事で様々な健康が害する恐れがあると言われています。

以下の着色料はタール系色素とされており、本来はあまり好ましくない着色料になります。

  • 赤色2号
  • 赤色3号
  • 赤色40号
  • 赤色102号
  • 赤色104号
  • 赤色105号
  • 赤色106号
  • 黄色4号
  • 黄色5号
  • 青色1号
  • 青色2号
  • 緑色3号

体内に入れて直ぐに健康が害するといった心配はありませんが愛犬に与え続ける事で健康を脅かす添加物である事を覚えておきましょう。出来れば人工添加物を含まないドッグフードを与える事がワンちゃんの健康や体に優しいです。

BHA(ブチルヒドロキシアニソール)

油分を含むドッグフードの酸化を抑える為、ドッグフードでは酸化防止剤として含有されているケースがあります。過去の動物実験においては過剰に与える事で発がん性のリスクが高まる事が報告されています。また妊婦の方が大量に摂取する事で胎児への栄養がある事も報告されています。

ペットフードの栄養基準や安全性基準を定めるペットフード安全法では定められた基準内であればドッグフードの酸化防止剤として使用する事が認められています。

使用を認められているにしても与え続ける事が怖い添加物の一つです。

BHA(ジブチルヒドロキシトルエン)

こちらもドッグフードでは酸化防止剤として使用されているケースもあり、ドッグフードの色、匂い、味の変化などを防ぐ為に利用されています。

BHAも多量摂取や与え続ける事で健康が害するリスクのある事が指摘されています。また海外ではリスクの可能性がある事から自主的に使用を取りやめる食品会社も存在しています。

BHAと同じくペットフード安全法で一定の基準内であれば使用を認められている添加物ではありますが、与え続ける事に不安を覚える人工添加物の一つです。

エトキシキン

人間への使用は認められていませんが飼料用の添加物としては利用が認められている添加物。

ペットフード安全法で一定の基準内であれば酸化防止剤としてドッグフード等への使用が認められています。しかし、健康を害するリスクある添加物といった指摘もあり、与え続ける事が怖い添加物の一つです。

ペットの健康を考えるのであれば含有されていないドッグフードを選ぶのが理想です。

BHA、BHT、エトキシキンなどはドッグフードの酸化を抑える為の酸化防止剤として使用しているドッグフードは多々ありますが、犬の健康を考えるのであれば使用されていないドッグフードを選ぶのが理想。

ただ、油分を含むドッグフードを酸化から防ぐ必要はあります。そこでこれらの代用酸化防止剤となる天然由来の酸化防止剤を使用したドッグフードがお勧めとなります。

天然由来の酸化防止剤としてローズマリー抽出物、ビタミン系、トコフェロールなどがあります。ドッグフードの原材料名を見てBHA、BHT、エトキシキンなどが利用されているドッグフードは避け、天然由来の酸化防止剤を利用しているドッグフードを選ぶようにしましょう。

ソルビン酸・ソルビン酸カリウム

保存料として扱われる人工添加物。
人間でも一部の人には蕁麻疹やアレルギー反応を起こしたといった報告もあります。日本のペットフード安全法では使用基準が明確に設定されておらず、場合によって含有量を設ける可能性もある要注意添加物。

犬を対象とした毒性調査では少量であれば影響は見られないといった報告もありますが、与え続ける事に不安の高い人工添加物となります。

亜硝酸ナトリウム

お肉を視覚的に美味しく見せる為に使用される人工添加物の一つ。日本のペットフード安全法でも使用基準の上限値が定められています。

発がん性のリスクが高まる事が報告、一定の摂取で死亡する危険性もあり、ドッグフードに含まれているなら絶対に避けたい添加物となります。

ドッグフードの場合、ドライフードよりセミモイストやウェットフードに含まれている傾向が強く、購入前には必ず原材料を確認して含有の有り無しを確認しましょう。

香料

香料は人間の食べ物にも多く利用されています。もちろんドッグフードにも使用されていますが目的としては『食いつき』をよくする為だけに利用されています。

香料たっぷりのドッグフードを与え続けていて怖いのが健康の為に無添加の自然派フードに切り替えた時です。

濃い匂いや味に慣れてしまっているとナチュラルフードの自然に近い味や匂いになるとドッグフードを食べなくなってしまう懸念があります。人間でもそうですが濃い味に慣れている人が薄味の食事を食べると満足感が低くなってしまいますよね。

ドッグフードを切り替える事も考えて、できるだけ香料が使用されていないドッグフードを選ぶのも重要です。

もしナチュラルフードに切り替えて食べなくなってしまった場合、その状態が続くのは短期間のケースが多いです。与える物がそれしかない状況を作り出せば、お腹のすきすぎたワンちゃんはナチュラルフードも食べるようになっていきます。

香料たっぷりのドッグフードからナチュラルフードに切り替えると食べなくて心配になるかもしれませんが、心を鬼にして食べるまで根気よく様子を見ていきましょう。