イタリア製のドッグフードであり、スーパーやホームセンターではほぼ見ないドッグフードでしょうか。Amazonや一部のペットショップなどで扱われているドッグフード『ELMO(エルモ)』。複数のライフステージ用や味の種類がある中、今回はスタンダードな成犬用リッチインチキンの原材料や成分をチェックしていき評価します。
目次
ELMO(エルモ)の格付評価
格付ランク | Bランク ※評価ランクはS>A>B>Cで格付しています。 |
---|---|
原材料 | (3.0 / 5) |
栄養成分 | (4.5 / 5) |
無添加 | (4.0 / 5) |
グレインフリー | (1.0 / 5) |
安全性 | (3.5 / 5) |
コスパ | (3.0 / 5) |
価格 | 参考価格:3,212円 / 3kg ※Amazon参考価格を参照。変動している可能性あります。 |
100gあたり | 約107円 / 内容量3kgの場合 |
内容量 | 3kg、9kg |
対応年齢 | 成犬用(1歳〜)全犬種対応 |
原産国 | イタリア |
安いだけのドッグフードよりも良質な素材を使用している中級ドッグフード。一部、不安要素のある原材料を使用している面もありますが、低価格帯の粗悪なドッグフードよりは安心して与える事ができます。また人工着色料、保存料も不使用で添加物に対する配慮もあります。
スーパーやホームセンターでは普段見る事の少ないドッグフードで一部のペットショップで取扱いがあります。
あまり名前も聞かず、情報も少ないドッグフードなので心配となって国産の低価格帯ドッグフードに切り替えようと考える人も多いですが、品質の低い国産ドッグフードよりも品質は高いです。
愛犬元気、ビタワン、ペディグリー、ランミールなどと切り替えようと思っているならELMOを与えていた方が安心安全です。
ELMO(エルモ)の原材料や栄養成分を評価
危険視や不安要素のある原材料は赤文字で示しています。
チキン(肉)、米、トウモロコシ、動物性脂肪(鶏脂肪)、ビートバルブ、ビール酵母、コーングルテン、加水分解動物性タンパク、オートミール、乾燥全卵、乾燥サーモン、サーモンオイル、XOS、MOS、ユッカ、スピルリナ、コンドロイチン硫酸の源、グルコサミン源、メチルスルニルメタン、エキナセア、オレガノ、にんにくパウダー
第一原料はチキンと合格点
ELMOリッチインチキンの第一主原料はしっかりと鶏肉である事を明記しており、粗悪な肉原料となるミール系やパウダー系は使用されていません。鶏肉は良質なたんばく質を含み、ミネラルやビタミンも含まれています。
ELMOでは主原料の肉を変えた複数の種類が存在。チキン以外にうさぎ、ラム、サーモン、ダックなどがあります。どの種類も主原料は何の肉を種類がはっきりとわかる記載があるので第一原料はどれも合格点と見なせます。
含有する穀類は不安要素の一部
トウモロコシは消化不良が起こりやすく、とうもろこしと記載があっても実の部分ではなく皮、ひげ、芯を原料にしている可能性もあります。またコーングルテンはとうもろこし由来の原料ですが、糖質が多めに含まれている事もありワンちゃんの肥満に繋がる可能性があると言われています。
またどちらもアレルゲンになりやすい可能性を秘めている為、出来れば避けたい不安原料の一種です。
素材はいいけど一歩惜しいドッグフード
第一原料は良い物を使っているのですが所々に不安な原材料が紛れているのが惜しいドッグフード。動物性脂肪には鶏脂肪。いわゆるチキンエキスと呼ばれる材料で鶏のどの部位から脂肪分を抽出しているのか不明な点が多いです。
またドッグフードでは食いつきを良くする為だけに含有されています。
ビートパルプは抽出の際に残留薬剤の危険性が指摘される原料。抽出方式も不明な為、出来れば避けたい原材料です。
加水分解動物性タンパクはアレルギーを発症しにくくするものですが、長期間与え続けていると腸内環境に悪影響を与える可能性があると懸念のある原材料となります。
栄養成分値 | |
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粗タンパク質 | 26%以上 |
粗脂質 | 14%以上 |
粗繊維 | 2.5%以下 |
粗灰分 | 6%以下 |
水分 | – |
カルシウム | 1%以上 |
リン | 0.6%以上 |
オメガ6 | 6%以上 |
オメガ3 | 0.7%以上 |
代謝エネルギー | 約405Kcal / 100g |
栄養成分値についてはバランスも良くしっかりと栄養を蓄える事ができます。水分に関して記載がなかったのですがドライフードの場合、水分値が10%前後以下である事が定められているので記載なくとも10%以下である事は間違いないです。
原料や成分から採点
タンパク源 | ◎ | 鶏肉を主原料として質の良い動物性タンパク質を補給できます。 |
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原材料の質 | △ | 第一原料は合格点ですが、一部で不安要素のある原料を使用しています。 |
穀物不使用 | × | とうもろこし、コーングルテンを使用。アレルギー反応のない犬であれば神経質になる必要はありませんが、不安要素のある原料の一種です。 |
無添加 | ○ | 無添加といった売り文句は使っていないのですが人工着色料や保存料は不使用。酸化防止剤も気になるような添加物は使っていません。 |
価格 | ○ | 品質に見合った価格といった印象。安すぎず高すぎずで続けやすい価格帯です。 |
ELMO(エルモ)の口コミや評判まとめ
M.ダックスを購入したペットショップに勧められて使っています。食いつきも良く犬の体調もずっと良好です。購入先のペットショップで在庫切れの場合もあるので、その時はAmazonで通販しています。
私はまだELMOしか与えていないので他フードと比較できませんが良いドッグフードだと感じています。
ELMOに対する口コミや評判は少ないのが率直な感想です。
ペットショップ店員にお勧めされたので使っていますが情報が少なくて少し不安を感じる部分があります。犬の食いつきや体調に関して、特にも問題は見受けられません。
否定的な意見では海外産であること。ドッグフードの情報が少ない事で国産フードの方が品質が良いと感じている人が多かったです。
正直、国産の低価格帯ドッグフードは粗悪な原料だらけでお勧めできる物ではありません。そちらに切り替えるならELMOを使っていた方が愛犬の健康を害するリスクは低いと言えます。
ELMO(エルモ)の分析まとめ
- 第一原料は良質な素材を使用
- 人工添加物不使用で安心
- 一部不安要素のある原材料が含有
- 低品質ドッグフードより良いけど強くはお勧めできない
- 品質に見合った妥当な価格帯
可もなく不可もない中級ドッグフードといった印象。良い面もあれば悪い面もある為、強くはお勧めできませんが低価格帯の粗悪なドッグフードよりは全然マシ。
様々なライフステージ別、目的別のドッグフードが用意されているので愛犬に相性の良いドッグフードも選びやすいです。