日本初の国産ドッグフードであるビタワン。1960年に誕生している歴史あるドッグフード。安価に購入できる為、お財布には優しい国産ドッグフードですよね。ではビタワンの特徴、原材料などをチェックしていきながら格付けを行っていきましょう。
日本ペットフード「ビタワン」特徴
- 栄養バランスを考えた総合栄養食
- お腹の健康維持にオリゴ糖や活性菌
- 皮膚と美しい毛並みにγ-リノレン酸
- 骨格作りの為のカルシウム・CPP配合
- 着色料不使用
商品はこのような特徴を示しており、ビタワンは2kg~6.5kg。シニア犬用のビタワンも提供をしています。原産国は日本であり、一見すると良さそうなドッグフードに見えますが、原材料を紐解いていくと愛犬の毎日の食事には不安要素のある材料を使っている事がわかってきます。
ビタワンの原材料による格付・評価
ビタワンは以下の原材料によって作られています。
この中で不安要素のある原材料は赤文字、愛犬の健康に良い原材料は緑文字で示しています。
穀類(トウモロコシ、脱脂米糠、コーングルテンフィード、小麦ふすま)、肉類(チキンミール、牛肉粉、豚肉粉、チキンレバーパウダー)、豆類(脱脂大豆、おから粉末、大豆粉末)、油脂類(動物性油脂、γ-リノレン酸)、ビール酵母(β-グルカン源)、乾燥キャベツ、オリゴ糖、カゼインホスホペプチド、ミネラル類(カルシウム、リン、ナトリウム、クロライド、鉄、銅、マンガン、亜鉛、グルコン酸亜鉛、ヨウ素、コバルト)、ビタミン類(A、B2、B6、B12、D、E、パントテン酸、コリン)、香料、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物)、アミノ酸類(アルギニン、メチオニン)、バチルスサブチルス(活性菌)
ビタワンの成分
ビタワンの保証成分値は以下のように公表されています。
粗タンパク質 | 20.0%以上 |
---|---|
粗脂肪 | 8.0%以上 |
粗繊維 | 4.0%以下 |
粗灰分 | 9.0%以下 |
水分 | 10.0%以下 |
成分値に関してタンパク質・脂肪分(脂質)が若干が低い程度でその他は理想値に近い基準を満たしています。
犬への栄養面といった観点では良い数値なのですが使用されている原材料が低品質な為、愛犬の健康や長生きを考えた時に強くお勧めできるドッグフードとは言えないのが現状です。
不安要素の多い粗悪な原材料が過多
ビタワンの原材料として多く使われているのは穀類。まず犬にとって大切なタンパク質は穀類に含まれる植物性タンパク質ではなく肉や魚に含まれる動物性タンパク質になります。良いドッグフードの定義で言えば一番目に多い原材料が穀類はNG。
続いて肉類が含まれていますがミール系、粉系のオンパレードになっています。この手のミール系、粉系は鶏や牛、豚を使っていてもどんな状態の原料をミール化しているのか…、肉粉に含まれる原料は食肉だけなのか…不明瞭です。
ドッグフードの原材料表記で肉類、ミール、粉などは粗悪な原料とされており、4Dミートを利用している可能性もあり避けたい原材料の一種。
その他、食いつきを良くする為だけに配合される動物性油脂、栄養価も少なく消化も悪い脱脂大豆や大豆粉末も含有されています。
ビタワンの格付・評価
ランク | Cランク |
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原材料 | |
成分 | |
安全性 | |
愛犬 おすすめ度 |
日本初の歴史あるドッグフードではありますが、使用されている原材料は粗末な物が多く、愛犬の健康の為に毎日与えるドッグフードとしては不安要素が多く、まったくお勧めできないフードになります。
タンパク源 | × | 最も多く含有されている原材料が穀類となり植物性タンパク質になります。本来は動物性タンパク質をメインにしたいところ。 |
---|---|---|
原材料の質 | × | 穀類主体かつ肉類にはミール系、肉粉系を多く含有したドッグフード。原料の質に関しては大きな不安要素を持ちます。 |
穀物不使用 | × | 最も多い原材料に穀類を使用しているので愛犬のアレルゲンとなる可能性が高いです。穀物アレルギーがある犬は要注意。 |
無添加 | ○ | 人工添加物に関しては香料のみ。無添加を目指したい部分ですが品質の割に添加物は少ないです。 |
価格 | ◎ | 価格は安いです。コスパも良いと言えますが安いだけの粗悪なドッグフード。 |
ビタワンの口コミや評判
ビタワンに関する口コミや評判を調査してまとめた意見をご紹介していきます。
酷評に関してあまり、多くは見受けられなかったですが上記のような意見を投稿している方も少数ですがいました。
ビタワンに多く見られた口コミや評判として『安い』『飼い犬の食いつきが良い』といった意見でした。また原産国が『日本』だから安心といった意見も多くて驚きました。
ビタワンの愛犬に対する安全度は?(総評)
栄養素といった面では理想値に近い成分を与える事ができるビタワンですが、使用している原材料は粗悪な物が多く使用されています。
犬に長期間、毎日与えるドッグフードとして見た時に粗悪な原材料を使用しているドッグフードは健康や病気のリスクが高まってしまいます。
質より量を取る方には良いドッグフードに見えるかもしれませんが質を重視した場合はお勧めできるドッグフードとは言えません。原材料から見る愛犬への健康や病気に対する安全度といった面では最低ランクに近い評価となります。